「マイナーな通貨ペアも含めて幅広く取引したい」「損失額を事前に確定させて取引したい」
そんな方に候補として挙がるのが、イギリス発祥の金融サービス企業IGを親会社に持つ「IG証券」です。国内屈指の豊富な通貨ペア数と、他社にはない「ノックアウト・オプション」という独自商品が大きな特徴です。
この記事では、IG証券の基本的な特徴から、スプレッド・スワップポイントの傾向、ノックアウト・オプションの仕組み、メリット・デメリットまで、わかりやすく解説します。
- IG証券とは何か、基本的な特徴
- 取り扱い通貨ペア数とスプレッドの傾向
- 独自商品「ノックアウト・オプション」の仕組み
- IG証券のメリット
- IG証券のデメリットと注意点
IG証券とは何か
IG証券は、45年以上の歴史を持ち、ロンドン証券取引所に上場する金融サービス企業「IG」を親会社に持つFX会社です。2008年に日本市場へ参入し、世界中で23万人以上が利用しているとされています。社名は「投資家の金」を意味する「Investors Gold」の頭文字に由来しています。
IG証券最大の特徴は、FX約100通貨ペアを含む17,000以上の銘柄を取り扱う、店頭デリバティブ取引サービスである点です。国内で登録を受けたFX会社としては、扱える対象の数が突出しており、主要通貨からマイナー通貨、新興国通貨まで幅広くカバーしています。FX、CFD、ノックアウト・オプション、バイナリーオプションなど、多様な商品を1つの口座で取引できる点も特徴です。
取り扱い通貨ペア数とスプレッドの傾向
IG証券のFX通貨ペア数は約100種類と、国内FX会社の中でもトップクラスの豊富さです。主要通貨に加えて、ブラジルレアル/円のようなマイナー通貨まで取引でき、基軸通貨である米ドルの相対的な価値を示す「ドルインデックス」を取引できる点も、他社にはない特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取り扱い通貨ペア数 | 約100種類 |
| スプレッド | 変動制(例:米ドル/円は業界上位水準とされる銘柄もある) |
| 標準取引単位 | 1ロット1万通貨 |
| 取引手数料 | 無料(株式CFD・上場投資商品CFDを除く) |
スプレッドは商品や市場状況によって変動する「変動制」を採用しており、市場環境や発注数量によって拡大する可能性がある旨が明記されています。米ドル/円やユーロ/円といった主要通貨ペアは国内大手FX会社と同水準とされる一方、トルコリラ/円や南アフリカランド/円といった高金利通貨のスプレッドは、他社と比べてやや広い場合があるとされているため、高金利通貨をメインに取引したい方は事前に比較検討することをおすすめします。
なお、取引手数料は無料ですが、標準銘柄の最低取引単位は1ロット1万通貨のため、少額取引を重視する方は必要証拠金を事前に確認しておくとよいでしょう。1,000通貨単位で取引できる通貨ペアも一部用意されています。
独自商品「ノックアウト・オプション」とは
IG証券を象徴する商品が「ノックアウト・オプション」です。国内で一般個人顧客向けに店頭取引でノックアウト・オプションを提供する証券会社として、日本に初めて導入されたサービスとされています。
ノックアウト・オプションとは、通貨の価格が上がるか下がるかを予想して「ブル(上昇)」または「ベア(下落)」の買いポジションのみを保有する取引方法です。事前に「ノックアウト価格」(ここまで損失が出たら決済されるという価格)を設定することで、最大損失額をあらかじめ把握したうえで取引できる点が特徴です。
| 比較項目 | ノックアウト・オプション | 通常のFX・CFD取引 |
|---|---|---|
| ポジションの保有方法 | 「ブル」または「ベア」の買いのみ | 買い・売りの両方が可能 |
| 決済時のスリッページ | 発生しない(ノックアウト価格での決済が保証) | 市場急変時に発生する可能性がある |
| 取引期限 | 設定あり(IG証券では約1年間) | 特に期限の定めなし |
ノックアウト価格を原資産価格に極端に近い距離で設定するほど、決済される確率(損失リスク)は高くなります。自身の損失許容度を踏まえて、適切な距離に設定することが重要です。ノックアウト・オプションは、FX通貨ペア約100銘柄に加え、株価指数や商品、米国株・日本株にも対応しており、幅広い資産クラスをこの仕組みで取引できます。
IG証券のメリット
これまでの内容を踏まえると、IG証券には主に次のようなメリットがあります。
- 業界屈指の豊富な通貨ペア数:約100通貨ペアを取り扱い、マイナーな通貨ペアでも取引しやすい
- ノックアウト・オプションで損失額を限定できる:最大損失額を事前に把握したうえで取引でき、損切りが苦手な方にも向いている
- スワップポイントが比較的高水準:主要通貨ペアのスワップポイントが高めに設定されているとの評価があり、スイングトレードや長期投資にもメリットがあるとされています
- ドルインデックスを取引できる:米ドル全体の方向感を把握できる指標であり、取引できるFX会社は限られているため、IG証券ならではの強みといえます
- 無料の学習コンテンツが充実:「IGアカデミー」という学習プラットフォームで、初心者向けの基礎知識から上級者向けのテクニカル分析まで学べます
- 口座管理手数料が廃止された:以前は取引がない場合に発生していた口座管理手数料が、2024年1月の徴収をもって廃止されています
IG証券のデメリットと注意点
一方で、次のような点はデメリットとして挙げられることがあります。
- スプレッドが変動制で事前に確定できない:原則固定を掲げる会社と異なり、市場環境によって幅が変わるため、コストを事前に確定しにくい点があります
- 標準取引単位が1万通貨とやや大きい:少額取引をメインにしたい方には、他の少額対応会社との併用も検討の余地があります
- 通貨ペア数が多い分、絞り込みが必要:約100種類という豊富さは魅力である一方、すべてを追いかけるのは現実的ではないため、自分が取引する通貨ペアを絞ることが重要です
- 取引ツールの操作に慣れが必要という声もある:口コミでは、他社と画面構成が異なるため、慣れるまで時間がかかるという声も見られます
- ロスカット水準が他社と異なる:有効残高が維持証拠金の75%以下でロスカットとなる仕組みで、営業日の午前11時に東京定時ロスカットが行われるなど、他社とは異なる独自のルールがあるため、事前の確認が必要です
こんな人にIG証券はおすすめ
これまでの特徴を踏まえると、IG証券は次のような方に向いているといえます。
- マイナーな通貨ペアも含めて幅広く取引したい方
- 損失額を事前に確定させて取引したい方
- ノックアウト・オプションで少額から取引を試したい方
- ドルインデックスなど、他社にはない商品にも興味がある方
まとめ
IG証券は、約100通貨ペアという業界屈指の豊富なラインナップと、最大損失額を事前に把握できる独自商品「ノックアウト・オプション」が大きな魅力のFX会社です。45年以上の歴史を持つグローバル企業を親会社に持つ信頼性も、安心材料の一つといえます。
スプレッドが変動制である点や、独自のロスカットルールには注意しつつ、幅広い通貨ペアやノックアウト・オプションに興味がある方は、IG証券を候補の一つとして検討してみるとよいでしょう。
よくある質問
- IG証券とは簡単に言うとどんなFX会社ですか?
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約100通貨ペアを扱う豊富なラインナップと、独自商品「ノックアウト・オプション」が特徴のFX会社です。
- ノックアウト・オプションとは何ですか?
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事前に損失の上限(ノックアウト価格)を設定して取引する商品で、最大損失額を把握したうえで取引できます。
- IG証券のスプレッドは狭いですか?
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主要通貨ペアは業界水準とされますが、変動制のため市場環境によって幅が変わる点に注意が必要です。
- IG証券は少額取引に向いていますか?
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標準取引単位は1万通貨とやや大きめですが、一部通貨ペアやノックアウト・オプションでは少額から取引できる場合があります。

