逆指値注文とは?損切り・ブレイクアウトに使う仕組みと意味を解説

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「損が出る方向にわざわざ注文を入れるなんて、意味があるの?」

逆指値注文について初めて知ったとき、そう感じる方も少なくありません。しかし、この一見不思議な注文方法こそが、FXでリスクを管理し、大きなトレンドの波に乗るための重要な武器になります。

この記事では、逆指値注文の基本的な意味から、なぜ不利な価格を指定するのか、指値注文との違い、具体的な使い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 逆指値注文とは何か、基本的な仕組み
  • なぜ「不利なレート」を指定するのか
  • 逆指値注文と指値注文の違い
  • 逆指値注文の具体的な使い方(損切り・ブレイクアウト)
  • 逆指値注文のメリット・デメリット
目次

逆指値注文とは何か

逆指値注文とは、指値注文とは逆に、現在よりも不利なレートを指定する注文方法です。現在価格が指定価格よりも上回った場合は買い、指定価格よりも下回った場合は売る、という注文になります。文字通り、指値注文とは逆の売買方法になります。

具体的な例で見てみましょう。米ドル/円の現在レートが1ドル=110円だとします。この先、値下がりではなく115円まで値上がり(円安)したら新規で買いたいと考えたとします。この場合、あらかじめ「115円になったら買う」という予約の注文をしておくことができます。これが逆指値注文です。逆指値買い注文を設定しておくことで、実際のレートが指定した115円に到達すると、自動で米ドル/円を買う注文が執行されます。

なぜ「不利なレート」を指定するのか

なぜそのような、一見損をしそうな注文をするのでしょうか。それは、為替相場がある価格を突破したことを引き金に、上昇または下落に勢いがつくことがあるからです。

先ほどの例でいえば、米ドル/円が115円に到達すると、それがトリガー(引き金)になって円安トレンドに勢いがつき、そのままさらに円安が加速すると予想した場合に、「115円になったら買う」という逆指値注文を利用します。

つまり、逆指値注文は次の2つの目的で使われる注文方法です。

目的内容
損失の限定(損切り)保有ポジションが不利な方向に動いたときに、損失をそれ以上広げないために決済する
トレンドの波に乗る(ブレイクアウト)相場がある価格を突破した勢いに乗って、新規でエントリーする

逆指値注文と指値注文の違い

逆指値注文と指値注文は、どちらも価格を予約する注文方法ですが、指定する価格の方向が正反対です。

比較項目指値注文逆指値注文
指定する価格現在よりも有利な価格現在よりも不利な価格
買い注文の考え方今より安くなったら買う今より高くなったら買う
売り注文の考え方今より高くなったら売る今より安くなったら売る
主な使い道有利な価格でのエントリーや利益確定損切りや、ブレイクアウトを狙ったエントリー

指値注文は「現在よりも有利な価格(トレーダーにとって得になる方向の価格)」を指定するのに対し、逆指値注文はその逆、つまり「現在よりも不利な価格」を指定する注文です。この違いを押さえておくと、両者を混同せずに使い分けられるようになります。

逆指値注文の具体的な使い方

逆指値注文は、次のような場面で活用されています。

1. 損切り(ストップロス)として使う

損切りは、ストップロスとも呼ばれ、損失を限定させるために使う注文方法です。たとえば、買いポジション保有の場合、1ドル143円でポジションを建てているとします。そして、141円まで下落したら損切りをするために、逆指値注文の売りを予約しておきます。

保有中のポジションに対して決済注文で逆指値を利用する場合、損切りが自動で行われるため、投資家は常に相場を確認し続ける必要がありません。この仕組みにより、大きな含み損を防ぎ、いずれ発生するロスカット(強制決済)を避けることにもつながります。

2. 利益確定に使う

含み益があるポジションの場合でも、逆指値注文を設定して最低限の利益を確保した状態にしておくことができます。様子を見ながらさらなる利益の伸ばし方を検討するなどの選択肢も生まれるため、時間的にも精神的にも有効です。

3. ブレイクアウトを狙った新規エントリーに使う

レンジ相場後のブレイクアウトする動きがあった場合、新規の逆指値注文を有効的に活用すると、新たなトレンドが発生する初期段階でポジションを持つことができます。相場の急変時にも対応できるため、上昇トレンドのときには買い時を逃さず、下降トレンドのときには早めのエントリーが可能になります。

逆指値注文のメリット・デメリット

逆指値注文には、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 建玉(ポジション)を建てる際に逆指値注文も設定しておくことで、相場が不利な方向に変動した場合でも、損失を限定することが可能です
  • 指値注文と逆指値注文を併用すると、自動で利益確定と損切りができるため、常時チャートを見続ける必要がなくなります
  • レンジ相場がブレイクアウトした直後に逆指値注文を入れることで、その後のトレンドに乗るチャンスをつかめます

デメリット

  • 逆指値注文は予約注文であるため、FXのチャートが指定の価格に達さない限り、注文は約定しません。現在の価格と指定の価格があまりにも離れすぎていると、なかなか約定しないことがあります
  • 逆指値注文の場合、原則として指値注文よりもスリッページ(想定とは異なる価格での約定)が発生しやすい傾向があります。急激な相場変動時には、指定した価格より不利な価格で約定することもあります

逆指値注文の最も大事な使用方法は、リスク回避です。大きな含み損はいずれロスカットにも繋がってしまうため、逆指値注文を有効活用し、リスク回避を行いながら取引を行うことが大切です。

まとめ

逆指値注文とは、現在よりも不利な価格をあえて指定しておく注文方法であり、損切りやブレイクアウトを狙ったエントリーに活用されます。指値注文とは指定する価格の方向が正反対であることを理解しておくと、両者を混同せずに使いこなせるようになります。

逆指値注文を上手に活用すれば、常にチャートを見続けなくても、損失を一定の範囲に抑えたり、大きなトレンドの波に乗ったりすることができます。まずは損切りの目的から取り入れてみて、慣れてきたらブレイクアウトを狙った新規エントリーにも挑戦してみましょう。

よくある質問

逆指値注文とは簡単に言うと何ですか?

現在よりも不利な価格をあらかじめ指定しておき、その価格になったら自動で約定する注文方法です。

なぜわざわざ不利な価格を指定するのですか?

損失を限定する損切りや、相場がある価格を突破した勢いに乗るブレイクアウトのために使うためです。

指値注文と逆指値注文の違いは何ですか?

指値注文は有利な価格、逆指値注文は不利な価格を指定する点が違います。

逆指値注文は必ず希望した価格で約定しますか?

いいえ、急激な相場変動時には、指定した価格よりも不利な価格で約定することがあります。

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