「日本人の有名なFXトレーダーで、実際にプロとして為替を売買してきた人は誰だろう」
SNSで知られる個人の億トレーダーとは別に、銀行の為替部門で大きな資金を動かしてきた元ディーラーたちも、いまメルマガや動画で相場の見方を発信しています。
この記事では、シティバンクやゴールドマン・サックス証券などで為替取引を担ってきた日本人トレーダー6人の経歴と、発信している情報の違いを紹介します。
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FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証された金融商品ではありません。為替レートや金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では、相場の急変時などに預け入れた証拠金を上回る損失が発生するおそれがあります。自動売買などの機能を使う場合も利益が保証されるわけではありません。取引を始める前に、各社の契約締結前交付書面や取引説明書をよく読み、仕組みとリスクを十分に理解したうえで、ご自身の判断で行ってください。
銀行出身のFXプロトレーダーと、SNSの億トレーダーの違い
ひとくちに「有名トレーダー」といっても、どこで経験を積んできたかによって、相場との向き合い方は大きく異なります。
この記事で紹介する6人は、いずれも銀行や証券会社の為替部門で、会社の資金を使って売買してきた経歴を持つ人たちです。銀行の為替取引の現場では、ほかの銀行や機関投資家と大口の取引を行う「インターバンク市場」が主な舞台になります。
| 銀行・証券会社出身のトレーダー | SNSで人気の個人トレーダー | |
|---|---|---|
| 資金 | 勤めていた金融機関の資金 | 自分の資金 |
| 経験を積んだ場 | 為替部門のディーリングルーム | 自宅などでの個人の取引 |
| よく使う材料 | 金融政策・金利・要人発言・大口の需給 | テクニカル分析を中心とする人が多い |
| いまの主な発信 | 有料メルマガ・講座・動画・テレビやラジオの解説 | SNS・YouTube・書籍 |
記事の中でよく出てくる肩書きは、次のような意味で使われています。
- チーフディーラー(チーフトレーダー):銀行の為替部門で、ディーラーたちを取りまとめる立場の人
- プロップディーラー:お客さんの注文ではなく、会社自身の資金で売買して利益を狙う「自己勘定取引」の担当者
- ストラテジスト:相場の見通しや投資戦略を分析し、社内外に発信する担当者
チーフディーラーやプロップディーラーは、決められた損失の上限の中で売買を続ける立場です。そのため、6人の発信には「どこで間違いを認めるか」という損切りの考え方がたびたび登場します。
SNSやYouTubeで人気の個人トレーダーや、海外の伝説的な投資家については、別の記事でまとめています。2つの記事を読み比べると、日本の有名トレーダーの全体像がつかみやすくなります。

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ザイFX!のメルマガで相場観を発信する日本人トレーダー3人
マネー誌「ダイヤモンドZAi」の関連会社である株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチは、投資助言・代理業の登録(関東財務局長(金商)第2756号)を受けて、ザイFX!のFXメルマガを配信しています。ここでは、そのメルマガを執筆している3人を紹介します。
西原宏一氏:元シティバンク東京支店の為替チーフトレーダー
西原宏一氏は青山学院大学を卒業後、1985年にシティバンク東京支店に入行し、1996年まで為替部門のチーフトレーダーを務めました。その後はドイツ銀行ロンドン支店やシンガポール開発銀行を経て独立し、現在は株式会社CKキャピタルの代表を務めています。
ザイFX!では、リアルタイムの為替予測と毎週月曜日の戦略会議を届けるメルマガ「FXトレード戦略指令!」を執筆しています。海外のヘッジファンドなどとのつながりから、為替が「なぜ動いているのか」を解説するのが西原氏の発信の特徴です。
西原氏はエフピーネット株式会社でも、メールでのアドバイスと会員限定掲示板を組み合わせた西原宏一のシンプルFXトレードを提供しています。為替に加えて日経225やNYダウなど株価指数の見通しも配信されるため、市場全体の動きも追いたい人に向いた内容です。


志摩力男氏:ゴールドマン・サックス証券などで活躍した元プロップディーラー
志摩力男氏は慶應義塾大学経済学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券やドイツ証券などでプロップディーラーを務め、その後は香港でマクロヘッジファンドのマネージャーを経験しました。現在も現役のトレーダーとして相場に向き合っています。
ザイFX!で配信している志摩力男のグローバルFXトレード!では、マクロ経済の分析に加えて、志摩氏が実際に持っているポジションも届きます。プロがどんな根拠でどちらの方向に賭けているのかを知る手がかりになる点が、相場の解説だけの情報源との違いです。

今井雅人氏:元UFJ銀行のチーフディーラー
今井雅人氏は上智大学を卒業後、三和銀行・UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)でディーリング業務に携わり、UFJ銀行では為替のチーフディーラーを務めました。独立後は衆議院議員としても活動しながら、為替相場についての発信を続けています。
FXプレミアム配信 with 今井雅人メールマガジンでは、今井氏から届くレポートをもとに、その日のニュースの解説と今後の値動きの予測がコンパクトに配信されます。今井氏のポジションも可能な範囲で届くため、短い時間で相場の要点をつかみたい人に合った形式です。

ザイFX!のメルマガは、いずれも申し込みから10日間の無料期間(クーリング・オフ期間)が設けられています。配信の量や文章が自分に合うかは、その間に確かめられます。
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エフピーネットで講座・配信を手がける元チーフディーラー3人
エフピーネット株式会社は、投資助言・代理業の登録(関東財務局長(金商)第1898号)を受けている会社で、元チーフディーラーの講師陣によるメルマガ・スクール・動画を提供しています。ここでは、毎日の配信だけでなく、分析の考え方そのものを学べるサービスを持つ3人を紹介します。
竹内のりひろ氏:元HSBC東京支店のチーフトレーダー
竹内のりひろ氏は、外資系金融機関で約20年にわたり為替・金利・オプションのトレーディングを経験しました。HSBC東京支店では10年以上にわたりチーフトレーダーとしてトレーダーを統括したのち外国為替部長を務め、2010年に独立しています。
竹内氏のメルマガと掲示板のサービスSmartLogicFXは、金利・需給・投機の3つを相場を動かす軸ととらえ、テクニカルとファンダメンタルズを使い分けた予測を届けます。平日朝のメルマガにはエントリーの価格や損切りの水準も含まれるため、判断の根拠を追いやすい構成です。

柾木利彦氏(マーフィー):元三和銀行のチーフディーラー
「マーフィー」の愛称で知られる柾木利彦氏は1956年生まれで、1980年に三和銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行し、ドル円のチーフディーラーを務めました。1992年にシティバンクへ移り外国為替部長としてトレーディングチームを率いたのち、ABNアムロ銀行や中国建設銀行でも資金為替部長などを務めています。テレビやラジオへの出演も多く、現在も現役のトレーダーとして相場に向き合っています。
柾木氏のオンラインスクールマーフィーの実践トレード・コーチングでは、会員限定のコーチング掲示板やリアルタイムの相場分析の動画を通じて、売買の判断をどう組み立てるかを学べます。配信を読むだけでなく、実際の相場を使って考え方を身につけたい人向けのサービスです。
伊藤寿彦氏:元チェースマンハッタン銀行の為替戦略部長
伊藤寿彦氏は1971年に中央大学法学部を卒業後、食品商社で外国為替業務に携わりました。その後はチェースマンハッタン銀行の為替戦略部長、邦銀のディーリング部門、証券会社のストラテジストを経て2011年に独立し、エフピーネットのインベストメントアドバイザーを務めています。
伊藤氏のWEB動画伊藤寿彦 タイムサイクル分析は、価格ではなく「時間」に注目して相場の転換点を探る分析方法を解説したものです。月額制のメルマガとは違う単品の動画で、返金やクーリング・オフはないため、購入前に目次と内容を確かめておく必要があります。

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有名トレーダー6人の発信に共通する相場の見方
経歴も発信の形もさまざまな6人ですが、配信や講座の内容を並べてみると、相場を見るうえでいくつかの共通点が見えてきます。
| 名前 | 主な経歴 | 主な発信の形 |
|---|---|---|
| 西原宏一氏 | シティバンク東京支店 為替部門チーフトレーダー | メルマガ(ザイFX!)、メルマガ+掲示板(エフピーネット) |
| 志摩力男氏 | ゴールドマン・サックス証券などのプロップディーラー | メルマガ(ザイFX!) |
| 今井雅人氏 | UFJ銀行 為替チーフディーラー | メルマガ(ザイFX!) |
| 竹内のりひろ氏 | HSBC東京支店 チーフトレーダー | メルマガ+掲示板(エフピーネット) |
| 柾木利彦氏 | 三和銀行 ドル円チーフディーラー、シティバンク 外国為替部長 | オンラインスクール(エフピーネット) |
| 伊藤寿彦氏 | チェースマンハッタン銀行 為替戦略部長 | WEB動画(エフピーネット) |
金融政策や金利など、チャートの外の材料を重く見る
6人の発信の多くは、各国の中央銀行の金融政策や金利、要人の発言、大口の資金の流れといった材料から為替の方向を考えます。銀行の為替部門では、こうした材料をもとに大きな資金を動かしてきたため、チャートの形だけで判断しない姿勢が共通しています。
金融政策の会合や雇用統計がFXにどう影響するのかを先に押さえておくと、プロの解説も読みやすくなります。

ポジションと一緒に「間違えたときの出口」を示す
自分のポジションを配信するメルマガでは、どの水準で損切りするのかもあわせて示されることがあります。プロでも予想は外れるという前提で、外れたときの損失をあらかじめ決めておく考え方です。
損失の上限から取引量を決める方法は、資金管理の基本として個人のトレードにもそのまま使えます。

結論だけでなく「なぜそう考えるか」を伝える
6人の配信や講座は、売買の結論だけを伝えるものではなく、その判断に至った理由まで解説する形が中心です。理由がわかると、相場が予想と違う方向に動いたときにも、どの前提が崩れたのかを自分で考えられるようになります。
\ 毎日のニュース解説がどんな内容か見る /
プロの相場観を自分の取引に生かすときの注意点
元ディーラーの発信は、相場を考える材料として役立つ一方で、使い方を間違えると損失につながることもあります。取り入れる前に、次の点を確かめておきましょう。
配信どおりに売買しても利益が出るとは限らない
プロの予想やポジションでも、相場が逆に動くことはあります。配信をそのまま売買の合図にするのではなく、自分の分析と照らし合わせる材料のひとつとして使い、取引量と損切りの位置は自分の資金に合わせて決めることが大切です。
メルマガや講座の内容は投資判断の参考情報であり、利益を保証するものではありません。FXはレバレッジをかけた取引のため、相場の急変時には預けた証拠金以上の損失が出ることがあります。過去の成績は将来の成果を保証するものではありません。
有料の投資情報は、投資助言・代理業の登録を確かめる
お金を受け取って売買の助言を行うには、金融商品取引法にもとづく投資助言・代理業の登録が必要です。この記事で紹介したサービスの運営会社は、いずれも登録を受けています。ほかのサービスを検討するときも、金融庁が公表している登録業者の一覧で登録の有無を確かめてから申し込むと、無登録の業者とのトラブルを避けやすくなります。
有名人の名前を使った勧誘には気をつける
有名なトレーダーや著名人の名前・写真を勝手に使ったSNSの広告から、LINEのグループなどに誘導して投資を勧める詐欺の手口が報告されています。本人の公式サイトや運営会社のページなど、信頼できる窓口から申し込むようにしましょう。
自分の取引時間と学びたいことに合う形式を選ぶ
朝に届くメルマガ、日中に随時届く配信、自分のペースで見られる動画など、発信の形はそれぞれ違います。毎日の相場観を知りたいのか、分析の方法そのものを身につけたいのかによって、合うサービスは変わります。無料期間やクーリング・オフがあるサービスは、その間に配信の量や内容を確かめておくと判断しやすくなります。
\ 掲示板で質問できる配信の内容を見る /
まとめ
日本の有名トレーダーには、SNSで人気の個人トレーダーだけでなく、銀行や証券会社の為替部門で大きな資金を動かしてきた元ディーラーもいます。西原宏一氏・志摩力男氏・今井雅人氏はザイFX!のメルマガで、竹内のりひろ氏・柾木利彦氏・伊藤寿彦氏はエフピーネットのメルマガ・スクール・動画で、いまも相場の見方を発信しています。
6人に共通するのは、金融政策や金利といったチャートの外の材料を重く見て、外れたときの出口も考えておく姿勢です。プロの見方を取り入れるときも、取引量と損切りは自分のルールで決め、判断材料のひとつとして活用しましょう。
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日本人の有名FXトレーダーに関するよくある質問
- 銀行出身の日本人FXトレーダーには誰がいますか?
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西原宏一氏(元シティバンク)、今井雅人氏(元UFJ銀行)、柾木利彦氏(元三和銀行)、竹内のりひろ氏(元HSBC東京支店)などが、為替のチーフディーラー・チーフトレーダーを務めた経歴を持っています。
- プロップディーラーとは何ですか?
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銀行や証券会社で、お客さんの注文ではなく会社自身の資金で売買し、利益を狙う担当者のことです。志摩力男氏はゴールドマン・サックス証券などでプロップディーラーを務めました。
- 有名トレーダーのメルマガどおりに取引すれば利益が出ますか?
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いいえ。プロの予想やポジションでも外れることがあり、損失が出る場合もあります。判断材料のひとつとして使い、最終的な判断はご自身で行ってください。
- 有料の投資情報サービスが信頼できるかはどう確かめればよいですか?
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金融庁が公表している登録業者の一覧で、投資助言・代理業の登録があるかを確認できます。この記事で紹介したサービスの運営会社は、いずれも登録を受けています。

