「ローソク足以外のチャートには、どんな種類があるのだろう」
チャートソフトの表示設定を見て、練行足やポイントアンドフィギュアといった見慣れない名前に首をかしげた経験はないでしょうか。
これらは「非時系列チャート」と呼ばれ、時間の経過ではなく、価格が一定以上動いたときだけ新しい足や記号を描くチャートです。
細かな値動きや時間の流れを取り除き、相場の方向と転換点だけを浮かび上がらせることを目的としています。
この記事では、非時系列チャートの考え方と、代表的な4つのチャート(ポイントアンドフィギュア・練行足・新値足・カギ足)の仕組みと見方、使い分けと注意点までを解説します。
非時系列チャートは、普段使うローソク足チャートとは描き方が根本的に異なります。ローソク足の基本と比べながら読むと、違いがわかりやすくなります。

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FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証された金融商品ではありません。為替レートや金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では、相場の急変時などに預け入れた証拠金を上回る損失が発生するおそれがあります。自動売買などの機能を使う場合も利益が保証されるわけではありません。取引を始める前に、各社の契約締結前交付書面や取引説明書をよく読み、仕組みとリスクを十分に理解したうえで、ご自身の判断で行ってください。
非時系列チャートとは何か
ローソク足チャートは、1時間足なら1時間ごと、日足なら1日ごとに、値動きがあってもなくても1本ずつ足が描かれます。これを「時系列チャート」と呼びます。
これに対して非時系列チャートは、価格があらかじめ決めた幅以上に動いたときだけ新しい足や記号を描きます。値動きが小さい間は何も描かれず、大きく動いた時期だけ足が増えていきます。
このしくみによって、小さな上下動(ノイズ)が取り除かれ、トレンドの方向や転換点がはっきり見えるようになります。日本では練行足・新値足・カギ足が古くから使われてきた、歴史のある分析方法です。
| チャート | 足・記号を描く条件 | 転換の条件 |
|---|---|---|
| ポイントアンドフィギュア | 1枠の値幅を超えたら×か○を1つ追加 | 設定した枠数(一般的に3枠)以上の反転 |
| 練行足 | 設定した値幅を超えたら1本追加 | 設定した値幅の2本分以上の反転が一般的 |
| 新値足 | 終値が高値(安値)を更新したら1本追加 | 直近の足数本分(一般的に3本)を反対方向に更新 |
| カギ足 | 価格が動いた分だけ線を伸ばす | 設定した値幅(または%)以上の反転 |
4つの非時系列チャートの仕組みと見方
ポイントアンドフィギュア
ポイントアンドフィギュアは、上昇を「×」、下落を「○」の記号で表すチャートです。あらかじめ1枠の値幅(ボックスサイズ)を決め、価格がその幅だけ上がるたびに×を上に積み、下がるたびに○を下に積んでいきます。
×の列から○の列に切り替わるのは、価格が一定の枠数(一般的に3枠)以上反転したときです。前回の×の列の高値を上に抜けたら買い、前回の○の列の安値を下に抜けたら売り、という見方が基本です。欧米で古くから使われ、目標価格を算出する手法もあります。
練行足
練行足は、価格が決められた値幅(例:10pips)以上動くたびに、同じ大きさのレンガのような箱を1本ずつ積み上げていくチャートです。上昇は白(陽線)、下落は黒(陰線)で表します。海外では「レンコー(Renko)チャート」とも呼ばれます。
前の足と反対方向に一定以上動いたときに色が切り替わるため、陽線が続く間は上昇トレンド、陰線に変わったら転換のサインと判断します。形がそろっていて見やすく、トレンドの継続を確認しやすいのが特徴です。
新値足
新値足は、終値がそれまでの高値を更新したときに陽線、安値を更新したときに陰線を描くチャートです。代表的なのは「三本新値」で、上昇が続いている間に、直近の陽線3本分の安値を下回る終値が出たときに初めて陰線に転換します。
転換までの条件がやや厳しいため、小さな押し目では転換せず、大きなトレンドの転換だけをとらえやすいのが特徴です。
カギ足
カギ足は、価格の動きを1本の線で上下に描き、一定以上の反転があったときに横線(カギ)を引いて向きを変えるチャートです。
線は、前回の高値を上に抜けると太い線(陽線)に、前回の安値を下に抜けると細い線(陰線)に変わります。太い線は買いの力が強い状態、細い線は売りの力が強い状態を表し、線の太さの切り替わりが売買のサインとして使われます。
非時系列チャートの使い分けと活用法
4つのチャートはいずれも「ノイズを取り除いてトレンドを見やすくする」という目的は同じですが、見え方や得意な場面が少しずつ異なります。
| チャート | 向いている使い方 |
|---|---|
| ポイントアンドフィギュア | 支持線・抵抗線や保ち合いの上抜け・下抜けを確認したいとき |
| 練行足 | トレンドの継続と転換をシンプルに確認したいとき |
| 新値足 | 小さな押し目・戻りを無視して、大きな転換だけを見たいとき |
| カギ足 | 買いと売りの力関係の変化を確認したいとき |
ローソク足と並べて使う
非時系列チャートは時間の情報がないため、「いつ」動いたのかがわかりません。そのため、ローソク足のチャートと並べて表示し、非時系列チャートで方向を確認し、ローソク足でエントリーのタイミングを計るという使い方が現実的です。
支持線・抵抗線を見つける
非時系列チャートはノイズが少ないぶん、何度も止められている価格帯が見えやすくなります。そこに水平線を引くと、ローソク足チャートでも意識すべき支持線・抵抗線を見つけやすくなります。

非時系列チャートを使ううえでの注意点
1つ目は、値幅の設定によって見え方が大きく変わる点です。枠の大きさや転換の値幅を小さくするとノイズを拾いやすくなり、大きくすると転換のサインが遅くなります。取引する通貨ペアや時間の長さに合わせて調整が必要です。ATRを参考に値幅を決める方法もあります。
2つ目は、最新の足が確定するまでに時間がかかる点です。価格が設定した値幅に達するまで新しい足は描かれないため、動きが小さい時期は長い間チャートが変化しないことがあります。
3つ目は、使える取引ツールが限られる点です。MT4には標準で搭載されていないため、インジケーターを追加する必要があります。TradingViewでは、練行足・カギ足・新値足(ラインブレイク)・ポイント&フィギュアをチャートの種類として選べます。
非時系列チャートのサインも、相場の方向を約束するものではありません。ほかの指標と組み合わせ、損切りの位置を決めたうえで使ってください。
まとめ
非時系列チャートは、時間ではなく一定以上の値動きがあったときだけ足を描くことで、ノイズを取り除いてトレンドを見やすくしたチャートです。
- ポイントアンドフィギュアは×と○で上昇・下落を表し、枠数の反転で列を切り替える
- 練行足は一定の値幅ごとに同じ大きさの箱を積み上げる
- 新値足は高値・安値の更新で足を描き、三本新値が代表的
- カギ足は線の太さの切り替わりで買いと売りの力関係を表す
ローソク足だけでは相場の流れを見失いやすいと感じたら、非時系列チャートを並べて表示してみると、トレンドの方向を落ち着いて確認しやすくなります。まずはTradingViewなどで練行足に切り替え、ローソク足と見比べるところから始めてみてください。
よくある質問
- 非時系列チャートとは何ですか?
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時間の経過ではなく、価格が一定以上動いたときだけ足や記号を描くチャートです。ポイントアンドフィギュア・練行足・新値足・カギ足などがあります。
- 練行足の値幅はどう決めればよいですか?
-
通貨ペアや取引期間によって異なります。ATRの値を参考にするか、過去のチャートで見やすい幅を試しながら決める方法があります。
- 非時系列チャートはMT4で使えますか?
-
MT4には標準で搭載されていないため、インジケーターを追加して使います。TradingViewではチャートの種類から選べます。
- 4つのうちどれから使えばよいですか?
-
形がそろっていて見やすい練行足から試すと、非時系列チャートの考え方をつかみやすいでしょう。

