「FXの自動売買を始めたいけれど、サービスが多くてどれを選べばいいのかわからない」
自動売買のサービス名を並べて見比べても、違いがつかみにくいと感じていないでしょうか。
FXの自動売買は、名前が似ていても中身の仕組みが大きく違います。
用意された売買ルールを選ぶもの、実際のトレーダーの取引をコピーするもの、値幅や本数を自分で決めるものがあり、必要な資金や日々の手間もそれぞれ変わります。
この記事では、ガッツリFXで個別に紹介してきた6つの自動売買サービスを3つの型に分け、必要資金と手間を比較表で整理しました。
気になるサービスが見つかったら、それぞれの詳しい解説記事もあわせて読んでみてください。
\ 選ぶ型と自分で作る型の両方を使える /
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FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証された金融商品ではありません。為替レートや金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では、相場の急変時などに預け入れた証拠金を上回る損失が発生するおそれがあります。自動売買などの機能を使う場合も利益が保証されるわけではありません。取引を始める前に、各社の契約締結前交付書面や取引説明書をよく読み、仕組みとリスクを十分に理解したうえで、ご自身の判断で行ってください。
FX自動売買は「ルールを選ぶ型・コピー型・自分で設定する型」の3タイプ
FXの自動売買サービスを見比べるときは、まず「売買ルールを誰が決めるのか」に注目すると整理しやすくなります。
サービスの名前や画面の見た目よりも、この1点の違いが、必要な知識・手間・資金の考え方に直結するからです。ガッツリFXでは、自動売買を次の3つの型に分けて考えています。
| 型 | 売買ルールを決めるのは | 自分がやること | 手間の目安 |
|---|---|---|---|
| ルールを選ぶ型 | サービス側が用意したルール(ストラテジー) | 一覧から選んで数量を決める | 少なめ |
| コピー型 | 実際に取引しているトレーダーや売買プログラム | ランキングから選び、資金の配分を決める | 少なめ |
| 自分で設定する型 | 自分(値幅・本数・利益確定幅などを設定) | 条件を組み立て、相場に合わせて見直す | 多め |
ルールを選ぶ型は、FX会社が用意した売買ルールの中から、通貨ペアや値動きの傾向を見て選ぶタイプです。ひまわり証券のループ・イフダンや、アイネット証券のループイフダン、シストレセレクト365
がこの型に入ります。
コピー型は、実際に成績を残しているトレーダーの取引や、あらかじめ組まれた売買プログラムをそのまま自分の口座で再現するタイプです。代表的なサービスはみんなのシストレです。
自分で設定する型は、注文を出す価格帯や値幅、利益確定の幅などを自分で組み立てるタイプです。トライオートFXのビルダー機能、外為オンラインのiサイクル2取引、MT4でEA(自動売買プログラム)を動かす方法がここに当てはまります。
ただし、境界がきっちり分かれているわけではありません。トライオートFXには選ぶだけのセレクト機能もあり、iサイクル2取引にも過去の成績から設定を選べるランキング方式があります。最初は選ぶ使い方から入り、慣れたら自分で設定する、という段階的な使い方ができるサービスもあると覚えておくと比較しやすくなります。
そもそも自動売買と裁量トレードは何が違うのか、選択型・リピート型・開発型という分け方も含めて基本から知りたい人は、こちらの記事が入口になります。

FX自動売買サービス6つの比較表|型・必要資金・コスト・手間
6つのサービスを、型・取引単位と資金の目安・コスト・手間の4つの軸で並べました。
| サービス | 型 | 取引単位・資金の目安 | コスト | 手間 |
|---|---|---|---|---|
| ひまわり証券のループ・イフダン | ルールを選ぶ型 | 1,000通貨から。最大ポジション数まで注文が埋まったときの必要証拠金を先に見積もる | 取引手数料・システム利用料・口座維持費は無料。投資助言報酬(1,000通貨ごとに片道1円・税込)がスプレッドに含まれる | 少なめ |
| アイネット証券のループイフダン | ルールを選ぶ型 | 公式サイトで示されている開始資金の目安は30万円以上 | 取引手数料は無料。投資助言料はスプレッドに含まれる | 少なめ |
| シストレセレクト365 | ルールを選ぶ型 | 選ぶストラテジーごとの必要証拠金を公式サイトで確認 | 売買手数料は無料。システム利用料は初回のみ990円 | 少なめ |
| みんなのシストレ | コピー型 | 少額の証拠金から試せる。複数のストラテジーに資金を分けられる | 詳細は公式サイトで確認 | 少なめ |
| トライオートFX | ルールを選ぶ型+自分で設定する型 | 1,000通貨から(南アフリカランド/円は10,000通貨)。セレクトは1通貨ペアあたり約50万円が推奨 | 自動売買の取引手数料は無料(2024年9月に撤廃) | セレクトは少なめ・ビルダーは多め |
| 外為オンラインのiサイクル2取引 | 自分で設定する型(ランキング方式で選ぶことも可) | 1,000通貨コースと1万通貨コースがある | 新規・決済のたびに取引手数料(1,000通貨コースで片道最大20円程度) | ふつう |
表の内容は、ガッツリFXの各サービス解説記事で確認した公式情報をもとにまとめています。料金や取引条件は変わることがあるため、申し込む前に必ず各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。
表を見るときのポイントは、「手数料無料」の一言だけで比べないことです。ループ・イフダンやループイフダンのように、取引手数料は無料でも投資助言報酬がスプレッドに含まれている仕組みもあります。手数料がかかるかどうかではなく、1回の取引あたりの実質的なコストがどれくらいかで見ておくと、運用を始めてから数字のずれに戸惑いにくくなります。
資金の目安も、サービスごとに示し方が違います。公式に推奨額が出ているもの、取引単位だけが示されているもの、ストラテジーごとに必要証拠金が変わるものがあるため、選ぶルールや通貨ペアを決めた段階で、最大まで注文が入ったときの必要証拠金を計算する流れにすると比べやすくなります。
ルールを選ぶ型の自動売買|ループ・イフダン・ループイフダン・シストレセレクト365
ルールを選ぶ型は、自動売買の設定に時間をかけたくない人や、まずは仕組みに慣れたい人が検討しやすい型です。
自分で決めるのは、通貨ペア・売買の方向・値幅などがセットになったルールのどれを使うかと、取引数量くらいです。そのぶん細かい調整はできないため、選んだルールの値動きの傾向を理解しておくことが大切になります。
ひまわり証券のループ・イフダン
ひまわり証券のループ・イフダンは、あらかじめ用意された売買ルールを選ぶと、設定した値幅ごとに新規注文と決済注文が自動で繰り返される仕組みです。1,000通貨単位で運用できるため、数量を抑えて始められます。
取引手数料・システム利用料・口座維持費は無料ですが、投資助言報酬として1,000通貨ごとに片道1円(税込)がスプレッドに含まれます。運営会社は関東財務局長(金商)第150号の登録を受けた金融商品取引業者です。
ループ・イフダンの仕組みや最大ポジション数の考え方、口座開設の流れは、こちらの記事で詳しく整理しています。

アイネット証券のループイフダン
アイネット証券のループイフダンも、用意された売買ルールを選んで始めるタイプの自動売買です。公式サイトでは通貨ペアごとに値幅と必要資金の目安が一覧で公開されており、開始資金の目安は30万円以上とされています。
取引手数料は無料で、投資助言料はスプレッドに含める料金体系です。アイネット証券は関東財務局長(金商)第11号の登録を受けており、預かった証拠金は6つの金融機関との信託契約で区分して管理されています。
ループイフダンの特徴や口座開設までの手順を確認したい人は、こちらの記事を参考にしてください。

シストレセレクト365
FX自動売買ならフジトミ証券の「シストレセレクト365」
は、取引所に上場しているくりっく365を使った選択型の自動売買です。用意された複数のストラテジーから選ぶだけで運用を始められ、EAの設定やVPSの用意は要りません。
売買手数料は無料で、システム利用料は初回のみ990円です。取引所を介した価格で取引される点が、ほかの2つのサービスとの違いになります。
シストレセレクト365
の利用申請からストラテジー選択までの流れは、こちらの記事でまとめています。

コピー型の自動売買|みんなのシストレ
コピー型は、相場分析やエントリーの判断を自分でするのが難しいと感じている人が検討しやすい型です。
みんなのシストレでは、実際に取引している個人トレーダーの成績をもとにした「トレーダー型」と、投資戦略が組み込まれた「プログラム型」の2種類のストラテジーから選べます。どちらも合計損益・収益率・取引回数などでランキング化されているため、実績を見比べながら選べるのが特徴です。
少額の証拠金から試せるうえ、複数のストラテジーに資金を分けて配分することもできます。値動きの傾向が違うストラテジーを組み合わせれば、1つの手法に資金が偏るのを避けられます。
注意したいのは、ランキング上位のストラテジーでも、相場環境が変われば成績が悪化することがある点です。過去の成績は将来の利益を保証するものではありません。収益率の高さだけで選ばず、最大でどれくらいの含み損を抱えたことがあるか(ドローダウン)もあわせて確認しておきましょう。
ストラテジーの選び方の手順や、コピー型ならではの注意点は、こちらの記事で解説しています。

自分で設定する型の自動売買|トライオートFX・iサイクル2取引・MT4のEA
自分で設定する型は、売買の条件を自分の考えで組み立てたい人に向いている型です。
自由度が高い分、設定を決めるための知識と、相場の変化に合わせて見直す手間がかかります。ここでは、自由度が比較的低いものから順に3つを紹介します。
トライオートFX(セレクトとビルダー)
トライオートFXには、収益率やリスクの度合い、推奨証拠金を見てストラテジーを選ぶ「セレクト」と、注文の値幅や本数を自分で組み立てる「ビルダー」の2つの使い方があります。運用資金・運用期間・運用方針の3つの質問に答えて候補を出してもらえる「オートセレクト」も用意されています。
最低取引単位は1,000通貨(南アフリカランド/円は10,000通貨)で、自動売買の取引手数料は2024年9月に撤廃されています。一方で、セレクトのロジックの多くは損切りを設定しておらず、1通貨ペアあたり約50万円の資金が推奨されている点は、始める前に押さえておきたいところです。デモ口座は用意されていません。
セレクトとビルダーの違いや評判を詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。

外為オンラインのiサイクル2取引
外為オンラインのiサイクル2取引は、相場の動きに合わせて想定する変動幅がスライドしていくリピート型の自動売買です。設定方法はランキング・マトリクス・ボラティリティ・トレンドの4種類があり、ランキング方式なら過去の成績が良い設定から選んで始められます。
コスト面では、新規注文と決済のたびに取引手数料がかかります。1,000通貨コースで片道最大20円、1万通貨コースで片道最大200円程度とされており、往復で2銭〜4銭相当になる点は、ほかのサービスと比べるときに意識しておきたいポイントです。
iサイクル2取引とサイクル2取引の違いや、メリット・デメリットは、こちらの記事で整理しています。

MT4・MT5でEAを動かす方法
もっとも自由度が高いのが、MT4・MT5に「EA(エキスパートアドバイザー)」と呼ばれる自動売買プログラムを入れて動かす方法です。市販のEAを使うこともできますし、プログラミングの知識があれば自分で売買ルールを作ることもできます。
その代わり、EA選びや検証、MT4・MT5への設定はすべて自分で行います。パソコンを閉じるとEAも止まってしまうため、24時間動かすならVPS(仮想専用サーバー)の利用料も必要資金に含めて考えておきましょう。
MT4・MT5が使える国内FX会社や、ツールそのものの特徴は、こちらの記事で確認できます。

必要資金と手間で選ぶFX自動売買の比較ポイント
3つの型とサービスの違いがわかったら、最後は自分の資金と、運用に使える時間に照らして絞り込みます。
必要資金は「最大まで注文が入ったとき」で考える
リピート型の自動売買では、相場が想定と逆に動くと、決められた本数まで注文が積み上がっていきます。そのため、取引単位の最低額ではなく、最大ポジション数まで注文が埋まったときの必要証拠金と含み損を合わせた金額を基準に資金を用意するのが基本です。
公式に推奨額が出ているサービスでは、その金額がひとつの目安になります。比較表で見たとおり、ループイフダンは30万円以上、トライオートFXのセレクトは1通貨ペアあたり約50万円が推奨されています。1,000通貨から始められるサービスでも、口座の資金がぎりぎりだとロスカットが近くなるため、余裕を持った入金額にしておきましょう。
運用中にどれくらい資金が減る可能性があるかは、最大ドローダウンという考え方で見積もれます。資金管理の目安として、こちらの記事も参考になります。

手間は「設定するとき」と「見直すとき」の2回で考える
自動売買の手間は、最初の設定だけで終わりません。相場がレンジからトレンドに変わったときなど、ルールを止めたり入れ替えたりする判断は、どの型でも自分で行います。
| 型 | 設定するときの手間 | 見直すときの手間 |
|---|---|---|
| ルールを選ぶ型 | ルールと数量を選ぶだけ | ルールの停止・入れ替え、資金の確認 |
| コピー型 | ストラテジーと配分を選ぶだけ | 成績が変わったストラテジーの入れ替え |
| 自分で設定する型 | 値幅・本数・利益確定幅などを組み立てる | 相場に合わせた設定の修正、EAの場合はVPSやMT4の管理も |
日中は仕事でチャートを見られない人なら、設定の手間が少ないルールを選ぶ型やコピー型から検討し、週に1回は口座の状況を確認する習慣を作る、という進め方が現実的です。売買の条件を自分で決めたい人や、すでに裁量トレードの経験がある人は、トライオートFXのビルダーやiサイクル2取引のように、自分で設定できる型のほうが納得して続けやすいでしょう。
FX自動売買を始める前に知っておきたいリスク
自動売買は、売買の判断をルールに任せられる仕組みですが、損失が出ないわけではありません。型に関係なく、次の点は始める前に理解しておく必要があります。
一方的なトレンドが続くと含み損が積み上がる:リピート型の自動売買は、一定の値幅で上下する相場では取引が繰り返されますが、一方向に動き続けると決済されないポジションが増え、含み損が大きくなります。損切りを設定していないルールでは、この状態が長く続くこともあります。
証拠金以上の損失が出ることがある:相場が急変したときはロスカットが間に合わず、預けた証拠金を上回る損失が発生する場合があります。経済指標の発表前後などには、スプレッドが広がることもあります。
過去の成績は将来の利益を保証しない:ランキングやシミュレーションの成績は、あくまで過去の相場での結果です。相場環境が変われば、同じルールでも成績は変わります。
完全な放置運用はできない:どのサービスでも、ルールの停止や入れ替え、資金の追加といった判断は自分で行います。定期的に口座の状況を確認する前提で始めましょう。
これらのリスクを抑えるには、少ない数量から始める、資金に余裕を持たせる、1つのルールに資金を集中させない、の3つが基本になります。1,000通貨から運用できるサービスを選べば、損失額を抑えながらルールの癖をつかめます。
まとめ|FX自動売買は型を決めてから比較すると選びやすい
FXの自動売買は、売買ルールを誰が決めるかによって「ルールを選ぶ型」「コピー型」「自分で設定する型」の3つに分けられます。
- 設定の手間を少なくしたいなら、ひまわり証券のループ・イフダン、アイネット証券のループイフダン、シストレセレクト365
などのルールを選ぶ型 - 実績のあるトレーダーの取引を参考にしたいなら、みんなのシストレのコピー型
- 条件を自分で組み立てたいなら、トライオートFXや外為オンラインのiサイクル2取引、MT4のEAといった自分で設定する型
型を決めたら、最大まで注文が入ったときの必要証拠金と、実質的なコストで比べるのが失敗を減らす近道です。どの型でも損失が出る可能性はあるため、少ない数量と余裕のある資金で始め、定期的に運用状況を確認していきましょう。
\ 取引条件を公式サイトで確認する /
よくある質問
- FXの自動売買をはじめて使うなら、どの型から検討すればいいですか?
-
設定の手間が少ないルールを選ぶ型か、コピー型から検討する人が多いです。売買の条件を自分で決めたい場合は、自分で設定する型も選択肢になります。
- 自動売買はいくらから始められますか?
-
1,000通貨から運用できるサービスもありますが、最大まで注文が入ったときの必要証拠金を基準に、余裕を持った資金を用意するのが基本です。
- 自動売買なら必ず利益が出ますか?
-
いいえ。相場環境によっては含み損が積み上がったり、証拠金以上の損失が出たりすることがあります。過去の成績は将来の利益を保証するものではありません。
- 手数料無料のサービスならコストはかかりませんか?
-
取引手数料が無料でも、スプレッドや、スプレッドに含まれる投資助言報酬などのコストはかかります。1回の取引あたりの実質的なコストで比べましょう。

