移動平均線 MAとは?見方と使い方を覚えよう

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  • 相場の向きを読む線

    ●移動平均線は、一定期間の終値を平均して
    チャート上に線で表示したテクニカル指標です

    移動平均線をチャートで確認するイメージ

    移動平均線は、英語でMoving Averageと呼ばれます。

    チャート上では、MAと表記されることが多いです。

    ローソク足が細かく上下していても
    移動平均線を見ると、大きな流れを確認しやすくなります。

    ただし、移動平均線は未来を当てる線ではありません。

    見るべきなのは、線の傾き、ローソク足との位置、線同士の並びです。

    ⇒テクニカル分析の基本を確認する

    ⇒ローソク足の見方を確認する

    移動平均線 MAとは

    MAとは移動平均線のこと

    移動平均線は、一定期間の終値の平均をつないだ線です。

    たとえば5日移動平均線なら、直近5日分の終値の平均を使います。

    25日移動平均線なら、直近25日分の終値の平均を使います。

    短い期間の線は、値動きに反応しやすくなります。
    長い期間の線は、大きな流れを見やすくなります。

    移動平均線 MAとは

    移動平均線の傾きが上向きなら、上昇の流れが意識されやすくなります。

    下向きなら、下降の流れが意識されやすくなります。

    横ばいなら、方向感が弱いレンジ相場になりやすいです。

    期間は、短期・中期・長期で分けて見る

    移動平均線 MAの期間

    移動平均線は、期間によって見えるものが変わります。

    短期線:直近の勢いを見る

    中期線:数週間程度の流れを見る

    長期線:大きな方向を見る

    よく使われる例として、5日、10日、20日、25日
    75日、200日などがあります。

    正解の期間は1つではありません。

    大事なのは、自分が見ている時間足と
    取引スタイルに合っているかです。

    短期売買なら短めの線、スイングなら中期線
    長期の方向確認なら長期線を参考にしやすくなります。

    見る順番は、傾き・位置・距離

    移動平均線は、次の順番で見ると迷いにくくなります。

    ① 傾き

    上向きなら買いが強い可能性
    下向きなら売りが強い可能性を見ます。

    ② 位置


    ローソク足が移動平均線の上にあるか
    下にあるかを見ます。

    ③ 距離


    ローソク足が移動平均線から
    離れすぎていないかを見ます。

    線から離れすぎた価格は
    いったん平均線へ戻る動きが出ることもあります。

    強いトレンドではそのまま伸びることもありますが
    初心者は離れすぎた場所で飛び乗らない方が安全です。

    ローソク足との位置で見る

    移動平均線は、ローソク足との位置関係で流れを確認できます。

    ■買い候補になりやすい形

    移動平均線 MAの買いシグナル

    ローソク足が移動平均線の下から上に抜けると、上昇方向が意識されることがあります。

    ただし、抜けた瞬間だけで判断しないでください。

    終値で上に残ったか、上位足の流れはどうか、直近高値を超えられるかを確認します。

    ■売り候補になりやすい形

    移動平均線 MAの売りシグナル

    ローソク足が移動平均線の上から下に抜けると、下降方向が意識されることがあります。

    こちらも、抜けた瞬間だけで決めるのは危険です。

    終値、直近安値、支持線、経済指標の予定まで確認しましょう。

    移動平均線の抜けは、売買の決定ではなく、確認ポイントです。

    ゴールデンクロスと
    デッドクロス

    最大の売買チャンスを見逃すな

    移動平均線を2本以上使うと、相場の流れの変化を見やすくなります。

    移動平均線 MAの組み合わせ

    ■ゴールデンクロス

    短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に抜く形です。

    上昇方向が意識されやすいサインとして使われます。

    ■デッドクロス

    短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下に抜く形です。

    下降方向が意識されやすいサインとして使われます。

    ただし、クロスだけで売買を決めるのは危険です。

    クロスは、相場の変化を知らせるヒントです。

    売買の決定ではなく、次に確認する合図として使いましょう。

    ■クロスの信頼度を見るポイント

    ① 線の傾き

    短期線と長期線が同じ方向へ傾いているかを見ます。

    ② 価格の位置

    ローソク足が移動平均線の上か下かを確認します。

    ③ 直近高値・安値

    ゴールデンクロスなら高値を超えられるか、デッドクロスなら安値を割るかを見ます。

    ④ 上位足の流れ

    短期足だけでなく、4時間足や日足の方向も確認します。

    ⑤ レンジ相場ではないか

    横ばい相場では、クロスが何度も出てダマシになりやすいです。

    強いクロスとは、線が交わることではなく
    相場全体の流れが同じ方向にそろうことです。

    実戦で使う4つの型

     

    移動平均線は、ただ表示するだけでは意味がありません。

    実戦では、トレンド・押し目・戻り・離れすぎを確認するために使います。

    ■1. パーフェクトオーダー

    パーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の
    移動平均線が、きれいに順番通りに並ぶ状態です。

    上昇の場合は、上から短期線・中期線・長期線の順に並びます。

    下降の場合は、上から長期線・中期線・短期線の順に並びます。

    3本の線が同じ方向を向いていると
    強いトレンドが意識されやすくなります。

    ただし、完成した瞬間に飛び乗るのは危険です。
    すでに価格が伸びきっている場合があります。

    ■2. 押し目買い

    押し目買いは、上昇トレンド中に価格が移動平均線へ近づき
    反発する場面を狙う考え方です。

    上向きの移動平均線は
    支えの目安として意識されることがあります。

    ただし、線に触れたから買うのではありません。

    ローソク足の反発、直近高値、支持線
    上位足の方向を合わせて確認します。

    ■3. 戻り売り

    戻り売りは、下降トレンド中に価格が移動平均線へ戻り
    そこから再び下がる場面を狙う考え方です。

    下向きの移動平均線は、上値を抑える
    目安として意識されることがあります。

    こちらも、線に触れただけで売るのは危険です。

    ローソク足の反落、直近安値
    抵抗線、上位足の方向を確認しましょう。

    ■4. グランビルの法則と乖離



    グランビルの法則は、価格と移動平均線の位置関係から
    買い場・売り場を考える見方です。

    初心者は、細かい型をすべて暗記する必要はありません。

    上向きの線を価格が上抜ける:上昇開始の候補

    上向きの線まで下げて反発する:押し目買いの候補

    下向きの線を価格が下抜ける:下降開始の候補

    下向きの線まで戻って反落する:戻り売りの候補

    また、ローソク足が移動平均線から大きく離れることを
    乖離が大きい状態といいます。

    移動平均線から離れすぎた場所で飛び乗ると
    平均へ戻る動きに巻き込まれやすくなります。

    乖離を見る目的は、天井や底を当てることではありません。

    今から入るには遅すぎないかを確認することです。

    移動平均線が効きにくい場面


    移動平均線は万能ではありません。

    特に、レンジ相場ではダマシが増えやすくなります。

    ① 線が横ばい

    方向感が弱く、上抜け下抜けが続きやすくなります。

    ② ローソク足が線を何度もまたぐ

    買いサインと売りサインが交互に出やすくなります。

    ③ 経済指標の前後

    チャートの形よりニュースや金利材料で動きやすくなります。

    移動平均線が横ばいなら、無理に売買しない判断も大切です。

    レンジ相場・もちあいを確認する

    初心者がやりがちなミス

    ① クロスだけで売買する

    ゴールデンクロスやデッドクロスはサインの候補です。
    確定ではありません。

    ② 期間を増やしすぎる

    線を増やしすぎると、どれを信じるべきか分からなくなります。

    ③ 短期足だけで判断する

    5分足で上向きでも、日足では下落中ということがあります。

    ④ 線から離れすぎた場所で入る

    伸びた後に飛び乗ると、平均線への戻りで損失になりやすいです。

    ⑤ 損切り位置を決めない

    移動平均線が外れたとき
    どこで撤退するかを先に決めましょう。

    移動平均線は、入る理由だけでなく
    見送る理由にも使います。

    移動平均線の実戦チェック

    売買前に、次の順で確認しましょう。

    □ 上位足の移動平均線は上向きか下向きか

    □ ローソク足は線の上か下か

    □ 線から離れすぎていないか

    □ 短期線と長期線の並びは自然か

    □ ゴールデンクロス・デッドクロスだけで判断していないか

    □ パーフェクトオーダーなら、価格が離れすぎていないか

    □ 押し目買い・戻り売りの形になっているか

    □ 移動平均線が横ばいでダマシが増えやすい場面ではないか

    □ 直近の高値安値と重なっているか

    □ レンジ相場ではないか

    □ 経済指標の前後ではないか

    □ 入る前に利確と損切りを決めたか

    このチェックがそろわないなら、移動平均線が見えていても取引を見送る方が安全です。

    支持線・抵抗線も確認する

    利確と損切りを同時に置くIFO注文を見る

    漫画でもFXの基本を確認する

    移動平均線を使う前に、FX全体の流れをもう一度整理したい人は
    漫画解説も確認しておきましょう。

    FXを漫画で解説
    FX漫画解説

    チャート分析は、注文方法や損切りと
    セットで使うと理解しやすくなります。

    移動平均線のまとめ

    移動平均線は、一定期間の終値の平均をつないだ線です。

    相場の方向、ローソク足との位置、価格の離れすぎを確認するために使います。

    大事なのは、ゴールデンクロスや
    デッドクロスだけで売買しないことです。

    移動平均線は、トレンド相場では使いやすい一方
    レンジ相場ではダマシが増えやすくなります。

    初心者は、線の傾き、価格の位置、短期線と長期線の並び
    直近の高値安値を合わせて見ましょう。

    さらに、ゴールデンクロス・デッドクロスは変化の合図、パーフェクトオーダーはトレンドの強さ、乖離は飛び乗りすぎを防ぐ目安として使いましょう。

    移動平均線は、勝つための魔法ではありません。

    相場の向きと、見送るべき場面を判断するための基本ツールです。