●保ち合い相場とは？

FXの相場には、「トレンド相場」と「保ち合い相場」の2種類があります。

持ち合い相場は、相場が上にも下にも大きく動かず、一定の範囲内で往来を繰り返している状態です。

別名として、「レンジ相場」「ボックス相場」とも呼ばれています。

(⇒FXについて詳しくは漫画で)

下の画像内、黄色く囲まれた部分が保ち合い相場です。

※DMM FX様の取引ツール(DMMFX STANDARD)内の画像を使用しています。

囲まれた値幅は広い場合もありますし、狭い場合もあります。

トレンド相場や、値幅の区切り方の詳しい解説は、
⇒支持線・抵抗線とは 水平線を引いてみよう

保ち合い中は、引かれている線の中で行き来を繰り返しますが、必ずぴったりライン部分で折り返すとは限りません。
到達する手前で引き返すこともあります。

相場の方向性が決まらず、迷っている状態とも言われるのが保ち合い相場です。

実は、FX相場では保ち合い相場が7割とも言われています。

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保ち合い相場がFX相場の割合を占めていると言っても、いずれは終わりが来るものです。

相場が上下どちらかの水平線を突き抜けることを、ブレイクと呼んでいます。

今回は、レンジ相場のブレイクなので「レンジブレイク」という名称が付きます。

レンジブレイクすると、その後は一方向に一気に動くトレンド相場が始まりやすいです。

「保ち合い相場」⇒「トレンド相場」への転換を見逃さないようにしましょう。

■ダマシに注意しよう
レンジブレイクの判断は冷静に行うことが大事です。

1度保ち合い相場を抜けたからといって、必ずしもレンジブレイクとなるとは限りません。

例として、下の図のチャートを見てみます。

丸で囲った部分で一度ラインを越えたので、この後は上方向にレンジブレイクすると予想を立てました。

しかし、しばらくすると大きく下降する流れになってしまっています。

ここはすぐにレンジブレイクと判断するのではなく、もう数本ローソク足の動向を探っても良い場面です。

丸印の部分はFXでは「ダマシ」と呼ばれています。

FX相場ではこのダマシは良く見られます。
一見するとあまりイメージは良くない言葉ですが、ダマシの判別が出来るようになると相場に強くなれます。

今回ようなダマシが上手く見抜ければ、利益獲得の大きなチャンスにもなります。

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保ち合い相場はチャートの動きがなくなっている状態だと学習してきました。

大きく値動きするようなことはないので、「底で買って天井で売る」と言ったFXの典型パターンに当てはめることは出来ません。

ただし、全くチャンスがないという訳でもないのです。
裏を返せば、保ち合い相場を抜けた後は上下どちらかに大きく動くと言うことです。

保ち合いでは今後の目算を立てつつ、大きく動いても対応できるようにしておきましょう。

特徴的な保ち合い相場の形に関しては、下記で解説しています。

■色々な保ち合いのパターン

図①

このようなやや並行な横這い状態を『ボックス型保ち合い』と言います。
保ち合い相場の中では、よく見られる形です。

この後のブレークアウトは、上下どちらにも進む可能性があります。

図②

これはボックスの上値と下値が徐々に切り上がる形で、上昇フラッグ型と言われます。

旗のように見えることからフラッグ型と名前が付いています。

この場合は上放れするパターンです。

図③

図②とは逆に、ボックスの上値と下値が徐々に切り下がる形なのが、下降フラッグ型です。

今後は下放れをするパターンです。

図④

値動きの幅が、徐々に小さくなっていく型の保ち合いです。

その形状から『ペナント型保ち合い』とか『三角保ち合い』と言います。

レートが大幅に上昇した直後には上に抜けやすく、大幅下落の後には下抜けが見られやすいです。

FX会社の提供しているツールの中には、保ち合い相場に特化したツールが存在しています。

中でも有名なのは、FXブロードネットの「トラッキングトレード」です。

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そのため常に大きな値動きを狙う必要なく、保ち合い相場の中で大いに実力を発揮するツールと言えます。

保ち合い相場が7割とされるFXでは、大変有効な取引方法のひとつです。

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