円高・円安とは、外国の通貨に対して、日本円の価値が相対的に高いか、安いかを表すことです。
○○円からは円安、と言った具体的な価格の定めがないので注意が必要です。
例えば1ドルの缶コーヒーがあるとします。
1ドル100円のときに買えば、文字通り必要な資金は100円です。
では米ドル/円の為替レートが、1ドル100円から1ドル110円・90円になったら、どうでしょう?
90円になった場合、今まで100円で買っていた缶コーヒーが、90円でお得に買えることになります。
同じ1ドルでも円の額には違いが出てきますね。
より少ない円で購入できる状態で、円の価値が高くなったことになるので、円高ということになります。
※数字は100円⇒90円と減っているように見えるので、円安と間違われやすいのです。
逆に1ドル100円から1ドル110円になると、1ドルの缶コーヒーを買うのに110円かかることになります。
この状態を円安と言います。
同じ1ドルでも、今までよりも多くの円を交換しなければいけない状態、円の価値が低くなった状態です。
■円高と円安、結局どちらの状態が良いの?
よく円高と円高、どちらの状態が良いの?と聞かれる・耳にする事がありますが、2つの意味で難しい問題です。
まず一つはどちらに動いても一長一短がある事です。
円安になるとアメリカで同じ1ドルのモノを売っても日本円換算だとより利益が大きくなりますので、輸出する企業に有利になります。
円高になると同じ1ドルのモノを輸入しても日本円換算だと安く済むので、輸入する企業に有利になります。
日本は内需も外需も強いのでどちらが良いと一外では言えません。
またもう一つ、今が実際円安なのか円高なのかは誰にもわからないという事です。
過去のレートと比べて今がどうこうという議論はできますが、日本も世界も常に経済事情は変化しており適切なレートは常に変わっていきます。
1年前に比べて今は円安だから今は円安局面、きっとまた円高になって為替が戻るとはだれにも断言できないのです。
■FXをするときは売りから入る事を恐れない
FXをするときに大事なのは売りから入る事を怖がってはいけません。
これからきっと為替が円高に動く、と予測した時はドルを売っておく必要がありますが空売りに慣れていないFX初心者の方の中には何もないのに売るという事に抵抗を感じる方もいらっしゃいます。
(⇒空売りについてはこちらより)
しかし、買い一辺倒だとせっかくの売買チャンスを不意にしてしまいます。
売りから入る事を恐れず、円高円安どちらに為替が動いてもチャンスを掴めるようにしましょう。