■マージンコールとロスカット
FXは証拠金を利用した取引です。
通貨を実際に購入するよりも、大幅に少ない金額で始められるのが魅力ですが、気をつけなければいけない点もあります。
動かしているが大きな金額であればあるほど、少しの為替変動でも大きな損失が出てしまう可能性があるのです。
そのため、無理に大きなポジションを持ってしまうと、常に損失に備える必要が出てきてしまいます。
予想以上の大きなマイナスを出さないために一役買っているのが、マージンコールとロスカットです。
どちらもFX会社側が、ユーザーの損失を防ぐために提供しています。
⇒関連:ロスカットについてはコチラ
■マージンコールとは?
マージンコールは、簡単に言って警告のことです。
ロスカット執行が近いことを知らせてくれます。
主に、口座の「証拠金維持率」が50%以上に保たれていない状態になると発動されます。
FXではポジションを持っているだけでは、まだ損益は確定されません。
しかし、決済するまでの間にも為替レートは常に動き続けることになります。
このとき動いたレートで決済したと仮定して、予想される利益を「含み益」、予想される損を「含み損」と呼んでいます。
含み損が膨らみ過ぎると、証拠金維持率は大幅に下がってしまいます。
ポジションを持ち続けて、いつか為替レートが持ち直す日もあるかもしれませんが、大きく下がれば下がるほど、どこまで下落するかは誰にも分かりません。
数か月単位で戻ることもありますし、数年戻ってこない可能性もあります。
為替が戻ってこなかった場合には、含み損より更に大きなマイナスも出てしまうかもしれません。
そうなってしまわないために、マージンコールでお知らせをするのです。
知らないうちに損失が重なることを防いでくれる、イエローカードのような存在です。