●ローソク足とは？

為替の値動きをわかりやすく、グラフ化したものをチャートと呼びます。

その代表的なものがローソク足です。

ローソク足は多くのトレーダーが利用している、テクニカル分析の基本になります。

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まず形を見てみましょう。
図のように白塗り・黒塗りにされている部分を「実体」と呼んでいます。

白地で表しているのは「陽線(ようせん)」、黒地で表しているのが「陰線(いんせん)」です。

※チャートによっては陽線は赤、陰線は青と、赤青に2色で表示される場合もあります。

ローソク足は一定期間での値段を表しています。
陽線になるか陰線になるかは、始値(はじめね)と終値(おわりね)の関係によって変化します。

陽線は区切った期間内で安く始まり、高い値段で終わると出来上がります。
始値より終値が高く、下から上方向へ見ていく動きとなります。

逆に陰線は始値より終値が低いと現れます。
高く始まり、安い値段で終わるため、上から下方向への動きとなります。

ローソク足の実体から伸びている線は「ヒゲ」と呼ばれています。
上に伸びていれば「上ヒゲ」、下に伸びていれば「下ヒゲ」です。

ヒゲは存在しない場合や、長く伸びている場合もあります。
ヒゲだけでなく、ローソク足の実体の長さにも違いが現れますので注目です。

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ローソク足は一定の期間の値動きで、1本形成されます。

短いのでは1分・5分・10分・30分と続き、やや期間の長い1時間・4時間が一般的で、更に1日・1週間・1ヶ月・1年ごとなど単位を選択して切り替えることも可能です。

1日で区切った場合にはローソク足を「日足(ひあし)」と呼び、1週間なら「週足(しゅうあし)」、1ヶ月なら「月足(つきあし)」、1年なら「年足(ねんあし)」とそれぞれ名前が付いています。

例えば日足なら、1日の値動きを1本のローソク足で読みとることが出来ます。

基本的には短期間の足を利用して売り買いするデイトレードやスキャルピング。

中期で売り買いするスイングトレード。

それぞれの足を利用するのにも使えますが、長期で見てその時にどちらに流れやすいかを見ておく事で勝率も上がります。

画像のようなグラフがローソク足のチャートです。
FXや株などで見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

期間ごとに区切りながら、ローソク足が左から右へ複数連なっていきます。
実体・ヒゲの長さや、陽線・陰線がバラバラなのが見て取れますね。

特徴のあるローソク足を読み取ることで、取引の方向性を決定する材料になります。

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1つのローソク足では、始値・高値・安値・終値の4つを表しています。

1日単位で区切る「日足」の場合で、図を見ながら確認していきましょう。

●始値
1日のはじめに値が付いた時の価格です。
ローソク足では実体の部分で表されています。

●終値
1日の最後に値が付いた時の価格です。
こちらもローソク足の実体で表しますが、陽・陰線で逆になっているので注意。

●安値
1日で取引された最も安い価格です。
下ヒゲの先で表されます。

●高値
1日で取引された最も高い価格です。
上ヒゲの先で表されます。

値の差が開けば開くほど、実体・ヒゲは長く表示されることになります。

実体が長い場合はその相場の勢いが強いことを示し、今後の流れが継続されやすいという見方がされます。

ヒゲが長い場合には、一時的に大きく動いたあと反対の動きで終わったことを示します。

逆に、実体もヒゲも短ければ、価格の大きな変化がなかったという意味で、相場の参加者が迷っているという見方が出来ます。

このようにローソク足の形ひとつで、沢山の予測が立てられるのです。

ただ、文字だけでは分かりにくいので、実際に図を見ながら覚えていきましょう。

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チャート上で大きく伸びているのが大陽線や大陰線といった長大線です。

周りのローソク足と比べて実体が長いため存在感があり、FX初心者でも見つけやすくなっています。

相場の動きが極端に偏っているときに現れやすいローソク足となっています。

■大陽線

実体が長い陽線が大陽線です。

「どのくらいの長さからが大陽線」という定義はなく、周りと比較した長さで見るのが特徴です。

基本的には買いたい人が多く、上昇の勢いの強い状態です。

ヒゲの有無によって、図のように「丸坊主」「大引坊主」「寄付坊主」といった別名が付くこともあります。

上昇トレンドで見られ、今後も上昇が継続することが期待できます。

そのため大陽線は通貨価格の上昇を期待した、買いのサインです。

■大陰線

実体が長い陰線が大陰線です。

こちらは逆に下降トレンドで見られます。
売りたい人が多く、今後は下降が継続することが予想される、売りのサインとして捉えられます。

実体部分が短いものが、小陽線・小陰線です。

実体が大きいものに比べて、あまり値動きのない状態を表しています。

レンジ相場など、トレンドの勢いの弱った場合に出やすいです。

■コマ

実体がとても短いローソク足はコマと呼ばれます。

相場の方向性が決まらず、迷っている状態です。

トレンドの流れが一服した場合にも見られます。

■長い下ヒゲ

長い下ヒゲを持つローソク足は「カラカサ」「たぐり線」とも呼ばれます。

始値よりも安い値段で売られたものの、買い戻しがあり、値段が戻ってきたことを意味します。

底値付近で出現した場合は反転が起こり、上昇する可能性があります。

その場合は買いのサインです。

■長い上ヒゲ

長い上ヒゲを持つローソク足は「トンカチ」とも呼ばれます。

先ほどのカラカサとは逆の性質を持っています。

天井付近で出現した場合は反転が起こり、下降する可能性があります。

その場合は売りのサインです。

■十字線・同時線

特徴的な形をしているのが「十字線」です。
「同時線」とも呼ばれています。

これは始値と終値が同じという意味です。
相場が方向を見定めている状態と言われています。

天井や底で出現した場合は、相場転換の可能性が高くなります。

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