逆指値(ぎゃくさしね)注文は、指定したレートに到達すると自動的に注文が成立する注文方法です。

逆指値は「ストップ」とも呼ばれ、ストップ注文として解説するサイトもあります。
また、よく比較される注文に「指値注文」があります。

逆、と付いているからには指値注文の反対の意味があると捉えられる訳ですが、一体何が逆なのでしょうか？

実は指定する値段にその答えが隠されています。

指値注文は「今より安く買う」「今より高く売る」といった、FXのイメージに沿った注文です。

主に決済時に逆指値注文は用いられ、先ほどとは逆に「今より高く買う」「今より安く売る」指定をする注文になります。

「そんなことをしたら損が出てしまうのでは？」と思った方、正解です！

逆指値は基本的に「損切り」のために使用されています。

一見不利なレートに指定しているだけに見えますが、強いトレンド発生時などで活躍してくれる便利な注文方法なんですよ。

またリスク管理のために、必ず入れて欲しい注文方法でもあります。

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実際に為替の上下をイメージしながら、指値注文・逆指値注文を理解していきましょう。

買い・売りと、新規注文・決済注文の4パターンを考えていきます。

※画像は外為オンライン様のものをお借りして使用しています。

■買い注文

＜新規注文の場合＞

新規で買い注文を行います。

通貨を買う場合は出来るだけ「安く買って、高く売りたい」と思うものです。

そのため安い値段に「指値注文」を行います。

わざと高い値段に指定を入れるのは「逆指値注文」です。
この指定は全く意味がないという訳ではなく、トレンドに乗って取引したい場合には有効な注文方法です。

図では121円で買った後もトレンドに乗って上昇していくことを期待しています。

＜決済注文の場合＞

今度は決済の際の使用方法を考えます。
売りポジションを持っているとすると、決済は必ず買い注文です。

決済の買い注文は「できるだけ安く買い戻したい」と思うもの。
そのためやはりこちらでも、安い値段に「指値注文」を入れます。

決済時の「逆指値注文」は損切りのために行うものです。

新規で注文した時よりも高すぎる値段になってしまわないように、可能な範囲で指定を行います。

予想に反して強いトレンドが発生してしまったとしても、指定レートにたどり着いた時点で損失を限定してくれます。

図では121円を超えたら何処まで行くか分からないから、という理由で逆指値が使われています。

■売り注文

＜新規注文の場合＞

新規で売り注文を行います。

通貨を売るときは出来るだけ「高い値段で売って、安い値段で買い戻したい」と思うでしょう。

そのため有利な高い値段には指値注文、不利な安い値段には逆指値注文を行うことになります。

＜決済注文の場合＞

決済でも買いのときと同じです。

図では119円を割ると何処まで下がるか分からない、と予測しました。
通貨の下落が進み続ける前に食い止める役割をしてくれるのが「逆指値注文」です。

指値注文は「安く買って、高く売る」という売買の基本に沿っていますので分かりやすいですね。

指値注文と逆指値注文は指定するレートに違いのある注文方法です。

間逆の値段に指定を付ける訳ですが、その目的は全く別となっています。

初めは理解するのが難しい注文かもしれませんが、分かってしまえば簡単です。

逆指値は取引の心強い味方になりますので、デモトレード等で練習をして使えるようにしておきましょう。

上記では新規・決済に分けて考えましたが、基本は「高くなったら買う」「安くなったら売る」ことを目的とした注文であることを覚えましょう。

デモトレードで注文の練習してみよう

では、実際に取引ツールではどのように注文を出すのか見てみましょう。
画像のオレンジの枠を追っていくと注文が可能になっています。

今回は外為オンラインの取引ツールを使用しています。

⇒外為オンラインについて詳しくは

画面は全てデモトレードと同じです。
このページを参考にしながら、デモ画面でお試し注文をしてみましょう。

■新規注文で使う場合

ログインをしたら4つの枠に区切られたホーム画面が現れます。

新規注文を行うための方法は2つあります。
取引したい通貨ペアか、上タブの｢新規注文」をクリックしましょう。

注文画面が出たら、注文の種類を選択します。
初めはクイックトレードになっているので注意してください。

今回は逆指値の注文のため、「指値・逆指値」を選びましょう。

注文内容の欄が切り替わります。
売買・注文方法・指定レートをそれぞれ設定していきます。

指定するレートは逆指値なので、買いであれば今より高い値段、売りであれば今より低い値段への設定になります。

残りの項目はお好みで設定してください。

内容が整ったら「内容確認」をクリック、「注文」ボタンを押して新規注文完了です！

実際にレートが動いて約定するまでは、一番下の欄で確認が可能です。

■決済注文で使う場合

主に損切りで使われる逆指値は、こちらの決済注文の方がメジャーです。

あらかじめ注文して、持っているポジションを選択しましょう。

決済画面で「注文方法」から「指値・逆指値」を選択します。

注文方法・指定レートなどの情報を入力していきます。

逆指値を損切りとして使う際は、「予測損益」の欄がマイナスになるのがポイントです。

自分で損額を計算しなくても、レートの上下に合わせて自動計算してくれるので分かりやすいですね。

内容を確認したら「内容確認」、「注文」ボタンを押して決済注文完了です！

実際に指定したレートに到達した場合には、自動的に約定が行われます。

外為オンラインであれば、登録したメールアドレスに通知が届きますので安心です。

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